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Rush Gaming GAに関して

はじめに 2018年10月にCall of Duty Black Ops 4(以下BO4)が発売し、BO4シーズンから正式に日本がCall of Duty World League(以下CWL) の参加国として認められてから約5ヶ月。 日本のCoDにも少しずつeスポーツシーンが浸透してきた昨今、よく耳にする言葉に「GA」という言葉があります。 今回はその「GA」について、その意味や成り立ち、情勢、Rush GamingのGAに対する考え方などについてのエントリーになります。 Gentlemans Agreement(GA)とは 現在CODのeスポーツにおいて Gentlemans Agreement(以下GA)とは、CoD eスポーツの競技性を担保するために公式ルールに加えて、アメリカの一部のプロの間で取り決められた、暗黙の了解(直訳では紳士協定)のことです。 CoD eスポーツは、通常のカジュアルなゲームモードと違い、一部の武器やストリークなどを制限し競技性と公平性を高めた、競技用のゲームモードでプレイします。 しかし、その中でも著しくゲームバランスを崩し、ゲームの戦略性が失われるような武器などをプレイヤー間で制限し、競技性を担保するために生まれたのがGAのはじまりだと言われており、公式のCWLルールのアップデートもGAによって制限されていたものがあとから公式ルールで正式に制限される事も多く、CoD eスポーツの公式ルール制定にも大きく影響を与えることがあるとも言われています。 GAの問題点 一見、eスポーツとしての競技性が高まり、プレイヤーや視聴者にとって良いことしか無いように思われるGAですが、数多くの問題点を含んでいます。 本来の公式ルールに対して勝手に追加しているルールのため、公式の規定では罰則に当たる。 仮に相手にGAを強要した場合、大会では失格になる。(公式の罰則規定のため) 行き過ぎたGAにより、ゲームの要素が少なくなり多様性を失う危険性がある。 海外のベテランプロ数名が設定しているため、彼らが自分に有利になるように設定が可能。 GAでプレイしないと、COD eスポーツコミュニティーから非難される場合がある。 非公式のルールのためリストなどを作成すると公式大会などに出場できない場合がある。 このように多くの問題点を含んでいます。 海外での現状 COD eスポーツの主戦場である海外、主にアメリカではそもそもGAでプレイする人、しない人がいます。 基本的にはプロはGAでプレイしないと対戦相手が取れないという事情があるため、半強制的にGAでプレイしなければならないという現状があります。 これはトップアマチュアも同じです。 また、COD eスポーツが日本より広く浸透しているアメリカでは、GAがほとんどの一般ユーザーにも認知されており、eスポーツをカジュアルにプレイするプレイヤーのなかには、プロと同じGAでeスポーツルールをプレイする人とカジュアルにCOD eスポーツを楽しみたいのでGAでプレイしない人たちに分かれ、どちらのプレイヤーも多く存在します。 そのため、大会で対戦相手の情報がない状態で試合をする場合GAでプレイするかどうかを確認してからプレイするという一連の流れがあります。 また、海外トッププロの中でも突然GAでプレイしない場合もあり、それでチームやファン同士で言い争いになるなどトラブルになることもあります。 私達の身近なところでも、先日の1Kトーナメントでは、オーストラリアチームがGAでプレイしないチームであったために、配信のコメントでは様々な意見が飛び交っていました。 Rush Gamingの今までの対応 Rush Gamingもこれまで基本的にはGAに準拠してプレイしてきました。 そしてその上で、海外のチームと戦う際には僕らはGAでプレイしていると宣言しないようにしていました。 大抵の場合、海外の選手とプレイするときはほとんどGAでプレイするかどうかは聞かれます。 なのでその度、私たちは 「CWL公式ルールに則ってプレイしますので、GAの強要はしないでください。」 とやり取りをしています。 その上で 「僕たちはGAでプレイしてるわけではないですけど、これとこれは使いませんよ」や 「これとこれは使います。」 のような形で対戦相手に配慮したやり取りを毎回行っています。 そもそもGAには強制力が無いものでさらに相手に強要してはいけないものです。 本来、GAとは暗黙の了解なので、相手にGAでプレイするかどうか確認すること自体間違っていると思っています。 GAの現状 Rush Gaming としては今までは著しくゲームバランスを崩しているためGAとして設定されているであろう武器やスペシャリスト、スコアストリークなどについて、個別に考えた上である程度賛同していました。 事実、確かに著しく競技シーンには不適切と感じられるものもあり、コミュニティの総意でもあった為です。 ですが、「GAだから」という理由で受け入れたわけではなく、自分たちが戦う戦場として便宜的にGAでプレイすることを甘受していました。 しかし、現在アップデートが繰り返されるたびGAによる制限は際限なく増えており、現在のGAは誰かの恣意により採択されている、行き過ぎた制限のように感じています。 例えばつい先日、新たに一部のスペシャリスト(セラフ)や、殆どのスコアストリーク(全てのAIストリーク)がGAとして制限されました。 これにより、今まで使用者が”上手く使えれば” 強い逆転要素として活躍していた要素が制限されてしまいました。 そのなかでも、スコアストリークに至っては殆どがGAとして制限されてしまい、GAでプレイすると使用できるスコアストリークの選択の余地はありません。 ※通常モードでは15種類のストリークが使用でき、CWLモードでは本来のおよそ半分のストリークが利用可能となっています。赤色の斜線が引いてあるのがGAで制限されているストリークとなり3個まで選択できるストリークのすべてが一通りになっていることがわかります。 これら強力なスペシャリストやスコアストリークを制限して、逆転要素を少なくすることにより単純な競技性は上がったかもしれません。 しかしゲーム本来の多様性や大きく盛り上がる大逆転の可能性がなくなり、COD eスポーツの本来の楽しさを著しく貶める可能性があります。 さらにこれらの制限はコミュニティーの意見に耳を傾けたものではありません。 事実最新のアップデート後のGAに関してはコミュニティからの疑問も多く、アップデートの有無に関係なく設定された新GAも多いです。 これら助長したGAが、行き着く先はCODeスポーツの衰退であると考えています。 Rush Gamingとしては、このような不透明な形で、また単純に競技性だけを突き詰めて公平性のみを追い求めeスポーツ化していくよりも、コミュニティーやファン、そしてプレイヤーが楽しめるCoD eスポーツであってほしいと考えています。 それでもGAでプレイしなければいけない理由 Rush Gamingでは「eスポーツやeスポーツプレイヤーの価値は、その活動で熱狂するファンの数やコミュニティーの大きさに比例する」と考えています。 チームもそれを体現するために日々の活動を行っています。 また、選手たちは今回のGAによる行き過ぎた制限は「結果的に良くない結果になる可能性がある」という事を理解しています。 そのため、今回のGAが決まった時、交流戦で私達は今回のGAの制限でプレイしたくないという旨を対戦相手に伝え、交流戦を行いました。 その交流戦では、僕らはGAでプレイせずに、相手方はGAでプレイする形となりました。 結果、交流戦後のミーティングでGAに関して話し合い「今後はGAの制限の中でプレイする」という結論に至りました。 それは、ミーティングの中で選手たちが口々に「やりきれない思いだ。」と言ったからです。 「自分たちがGAでプレイせずに相手がGAでプレイすると、さも自分たちが卑怯なように感じてしまう」 「気持ちよくプレイできない」 というのが最も大きな理由です。 メンタルはCoD eスポーツにおいて、とても重要な問題です。 チームとしての理想と選手達個人としての悩みを秤にかけた時に、今のRush Gamingは後者を取ることにしました。 このような事は、まだまだ発展途上の私達ではどうすることもできない根深い問題です。 それでも、私達Rush Gamingが今どういう考えなのかを知ってほしいという思いでこの記事を書きました。 今後徐々にこれらの問題に立ち向かっていかなければと思っています。

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はじめに 2018年10月にCall of Duty Black Ops 4(以下BO4)が発売し、BO4シーズンから正式に日本がCall of Duty World League(以下CWL) の参加国として認められてから約5ヶ月。...